大野会計ブログ

小布施小旅行

2014.10.24

大野会計ブログ

(木下 洋子)

北関東にある実家に帰省する際に、今回はちょっと寄り道して長野市で一泊することとしました。

目的は、長野市から長野電鉄の特急で20分のところにある小布施です。

小布施町は、現在は人口1万1千人ほどのこじんまりとしたまちですが、江戸時代は交通経済の要所として栄え、独特の文化が花開き、それが今なお継承されているところが、観光客を惹きつけるまちの魅力となっているようです。

 

「栗と北斎と花のまち」と観光協会のHP謳っているように、良質の栗が生産されるため、様々な栗菓子を扱う老舗の和菓子屋が何軒もあります。栗羊羹、栗どらやき、栗ぜんざい、栗おこわ等々どれも美味しそうで、お土産選びに悩みました。

栗のロールケーキやパフェ、モンブランを提供するカフェは女性客で賑わってました。

また、葛飾北斎が晩年逗留し、画業の集大成をはかった特別な場所として有名であり、「北斎館」では肉筆画が、岩松院というお寺では、「八方睨み鳳凰図」の天井画が見られます。

160年間一度も修復されていないという鳳凰図は、今もなお、色鮮やかで圧倒されます。

そして「花のまち」と呼ばれる所以ですが、花による町づくりを行っており、現在オープンガーデンに参加しているお宅は130軒もあるそうです。

秋ということもあり、たまたまオープンガーデンをしているお宅は見かけませんでしたが、お庭の手入れが行き届いているお宅が多いなあといった印象でした。

 

過度に観光化されておらず、昔からある文化財や産業と景観、そして自然体な住民の生活を観光資源としているところに、小布施の魅力があると思います。どこか懐かしさを感じるよな居心地の良さがあります。

 

みどころが徒歩30分圏内に集中していることから、すべて歩いて回りました。

観光スポットの道中は遠くに山々を眺め、道の両側には見渡す限りのりんご畑(ときどき葡萄)が広がり(りんごの生産地としても有名でした)、ちょうど収穫時期を迎えたりんごがたわわに生ってほのかな甘い香りを発しており、夢心地のハイキングでした。

 

さんざん迷って選んだ栗菓子の土産を手渡し、母に小布施観光の話をすると、「りんご、欲しかったなあ」と言われました。

義母にも「採れたてのりんご、美味しんだよね、頼んで買ってもらえば良かった」と言われました。

あれほど鈴なりになったりんごを眺めておきながら、なぜか栗のことしか頭にありませんでした。

来年、再チャレンジしようと思います。