大野会計ブログ

目のつけどころが

2015.04.23

大野会計ブログ

(的場 康志)

大阪に本社がある家電メーカーのシャープさんが岐路にある状況は
新聞等々で報道されている通りです。

私の親戚にもシャープ関係者がたくさんおり、その行く末は他人事でありません。

もともと理工学部出身の私にとっては、その当時、独創的な発想で製品を打ち出してくるシャープは、今のアップル社のようなイメージでした。

いまでこそ、タブレット端末やスマートフォンが当たり前の世の中になりましたが、
20年ほど、シャープが世に打ち出した「ザウルス」と呼ばれるPDA(携帯情報端末)は、これらの先駆けであったように思います。当時、日本でも普及し始めたインターネットに接続でき、自作のアプリケーションが作動し、カメラやマイクが搭載されている、まさに、現代のタブレットをそのまま小型化したような製品でした。

当時、航空宇宙システムのシステムエンジニアであった私は、このザウルスを使って、製品、原材料や仕掛品の在庫状況、コンピューター制御の生産機械の稼働状況、営業の受注状況等々をリンクさせて、携帯端末上でそれぞれの情報の入力閲覧ができるような生産管理システムを開発できないかどうか、研究していた時期がありました。
これらの研究を通じて、原価計算や企業会計の知識の必要性を感じ、簿記を独学で勉強し始めたのが、今、この業界で仕事を始める契機となりました。
その当時の通信インフラ環境やハードウェアスペックでは、PDAを生産管理システムの端末として使用するには限界があり、私自身が方向転換をし、今に至っていますが。

あれから20年、シャープさんには、もう一度、「目のつけどころがシャープでしょ」と言われるような復活を果たしてもらえればと思います。

かく言う私も、当時のPDAから各段に進歩したipadなどのタブレット端末で、何かできないかなと、当時の夢をまだ追っていますが…

今年の10月からマイナンバーの個人向け通知が始まります。
会計事務所にとって、顧問先のマイナンバーの取扱は、今後、慎重かつ重要な業務となるように思います。
例えば、顧問先で、お客様や従業員様のマイナンバー情報を収集する際に、ipad上のOCRアプリで読み込んだマイナンバーの数列を、そのまま暗号化し、クラウドストレージに保存し、会計事務所側で独自に付記した管理番号で管理するようにすれば、情報の保全に役立つのではないか等々。

いつか、私自身も「目のつけどころが的場だね」と言われるようになれればと思うのですが。